
事故から1年以上経っているのに、フクイチこと福島第一原子力発電所からは、今も毎時1億〜10億Bqの放射能が出続けています。
もしフクイチの4号機が崩壊したら今度こそ仙台は人が住めない土地になりそうです。
当店はフクイチから95km離れているので、「風速2mだとして逃げる時間は1日以上あるから大丈夫」と言うのんきな方もいますが,ぬいぐるみをはじめ,多くの
ご依頼品を残したまま仙台を立ち去ることに戸惑います。
お客様の愛着をお預かりして,安全に確実にお客様へお返しする
までが私たちの仕事です。「再び放射能雲がやって来てからでは遅い」と感じています。何か対策を講じなければなりませんでした。
宮城の美しい自然は,大量の放射能に汚染されました。福島県境に近い地域に住む人々は,あまりの放射線量の高さに「本当に安全なのか」と途方に暮れていると聞きます
が、宮城県知事は
「放射線調査はやらない方がいい。やっても余計に騒がれるだけだから」と言い,県幹部もそう言っているありさまです。
広島,長崎を経験した日本人が,何も教訓を得ていない。
こんなリーダーに命を預ける気持ちにはなりません。そういう意味でも宮城県はとても危険な地域と言うことができます。その頼りにならないリーダーは「どうせ詳細な数値を出したところで消費者は理解ができない。500ベクレル以下で、どれだけ食べても全く問題がない」と定例記者会見で
申し述べ,汚染している宮城の食品を悪びれることもなく流通させています。
まるで,宮城県民はじめ日本国民はバカだと言われているようなものです。
どうぞ,皆さん,宮城県産の食品に注意してください。食べて応援だなんて,とんでもないです。農家がどれだけ仲買に買い叩かれているか知っていますか? 本当に応援したいのなら直接農家に買い付けに行ってあげてください。
きずな,食べて応援,痛み分け・・・そんな耳障りの良い言葉に踊らされて,命を危険に晒すのは,他ならぬ応援している方々です。私は願い下げです。
買い叩かれた野菜を買っても、それはスーパーが儲かって、あなたが病気のもとを被曝するだけではないでしょうか? (私はこれから,青森に移住して安全な野菜を探し求め
ます。安全が確認されたら,どうぞ,買って・食べて・応援お願いします)
私たち宮城県民は,地元自治体からではなく,遠く離れた自治体のホームページから
「宮城県産の農作物や乳製品から放射性セシウムが検出されました」と知らされている状態です。そんな状態ですから,とても宮城県産の農産物をおすすめするわけには行きません。宮城県の怠慢によって,日本中の人々が知らないうちに無用な内部被曝を受けていることは否定できません。実害を風評被害と言いたい方もいるようですが,風評被害を払拭するには,産地を証明し,汚染されていないことを証明する他ありません。
このように、市民を馬鹿にしている宮城県は「震災で機器が壊れた」と言い続けて,放射性物質の降下量調査をずっと行なって来ませんでした。いや,本当は行なっていたの
かもしれませんが、秘密にして隠さなければならなかった理由は簡単に思い当たります。原発事故から1年以上経っているのに,宮城県の土に,プルトニウムやストロンチウムがどの程度降っているのかすら
誰も知らされていません。汚染の深刻さを知られると県民がいなくなるからではないでしょうか? そう疑問を呈するには,きちんとした物証があります。
宮城県が今年3月から始めた降下物調査によると「ND」が多く報告されてい
ますが,ND値が高すぎてゴマカシに思えてしまいます。毎週5Bq,1ヶ月で20Bq/u(20,000,000Bq/ku)くらい降下しても,宮城県の測定方法ではNDとなってし
まいます。これは検出限界値を悪用して県民を欺く罠と言わなければなりません。
http://www.r-info-miyagi.jp/r-info/other/#7
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原発事故以降〜12/20
仙台市青葉区柏木2丁目
朝日プラザ柏木の公開緑地公園の砂場と植え込み
全セシウム580Bq/kg |
原発事故から4ヶ月が過ぎた2011年7月20日,自宅のバルコニーへ置き,豆ときゅうりを植えました。土は2年前に買った培養土を未開封の袋から出したものです。
豆ときゅうりを食べることは
ありませんでしたが,そのプランターの土を採取して放射能測定所へ持ち込んだところ,食べなくてよかったと思える汚染実態が明らかになりました。
2011/7/20〜2011/12/20の5ヶ月間で,雨ざらしだった土からは255Bq/kgの放射性セシウムを検出しました。
同時に,マンションの1Fにある公園の土から580Bq/kgのセシウムを検出しました。植え込みの土ですから,当然,原発事故から12/20までの降下物が含まれ,これは平均的な仙台市内の汚染数値
に近い数字です。
一方、プランターの土の255Bq/kgというのは,その半分程度なのだから,「その程度のものなんだろう」と軽く考えて特に気に留めていなかったのですが,ある人の指摘で,これはとんでもない高い数字であることが分かりました。
文部科学省は,福島市内の降下物をインターネットで発表しており,さらにそのデータをグラフにして見やすくしている方がいます。プランターの土と同じ期間(7/20〜12/20)に,福島市に降下したセシウム量を積算してみると2,894MBq/km2であることが分かりました。

つまり,南風が吹いていた夏の間,仙台市には,福島市よりも6.5倍も多いセシウムが飛んで来ていたことを意味しているので,宮城県はこうした実態を隠したいのではないかと思うのです。このように土を計測するとこれまで見えなかった汚染の現実がハッキリと見えて来
たのです。
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福島市降下物(文科省発表) |
仙台市内の
プランターの土
(測定値は左図参照) |
7/20~7/31 |
505MBq/km2 |
合計して2,894Mbq/km2
=2,894Bq/m2 |
255Bq/kg
換算すると
=16,575Bq/m2
(福島の6.5倍) |
8/1〜12/19 |
2,389MBq/km2 |
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