類似のぬいぐるみの取り違え防止のため、当店に到着後に名札をつけることがあります。この名札はご自宅到着時までつけたままでお帰りします。また、ハラワタクッションも同様に、綿を洗う時にネットにつけた名札を作業時につけかえ、名札をつけたままでお返ししております。これは、梱包間際にも細かいお手入れをすることがあり、最後まで取り違えを防ぐためのものです。当店が「はずし忘れた」のではなく、あえてつけたままお返ししておりますので、ご了承ください。この紙タグは水濡れにも絶えられる紙・にじまないインクを使用しており、紙がフニャフニャしているのは洗浄済みであることを意味しています。
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直射日光を避け,色あせに注意
ぬいぐるみは
人間と同じく紫外線が苦手です。ぬいぐるみにかかわらず,色が褪せる原因は日光に含まれる紫外線です。
紫・青・緑・赤の順に色あせが進み,時間の経過と共に生地をもろくしてしまいますので直射日光はできるだけ避けてください。そして案外くもりの日は紫外線が多いようです
。ぬいぐるみが室内にいても直射日光はもちろんのこと日光の乱反射も避けた方が無難です。ぬいぐるみの位置から空が見えない位置なら安心です。しかし蛍光灯からも微量な紫外線が出ています
ので加齢と共にだんだんと色あせてしまうのはやむを得ないものとお考えください。
(エピソード)画像は,約2か月間ショーウインドウーでゴロンしていたビーちゃんのオトモダチのジャッキー君です。太陽光のせいで色が抜けてしまいました。
当店では綺麗に洗い上がったぬいぐるみちゃんが「青空プラザ」という仮想の青空に移動します。青空プラザには,太陽の光をさんさんと浴びれば,ご主人様の元へ一日も早く帰れるのにな〜というぬいぐるみの希望と憧れが込められています。
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テレビや家電のそばに安置しない
テレビのそばや家電品は常に帯電してホコリを寄せ集めていますので,そのすぐ近くにいるぬいぐるみが真っ黒になってしまう原因にもなっています。
いつもテレビの上に
ちょこんとお座りしていたり,なおかつ交通量の多い道路の近くに住んでいたりすると,ぬいぐるみが「集塵機」のようになってしまうことがあります。ぬいぐるみをテレビの近くに
置きっぱなしにするのはやめましょう。
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風通しをよくする
寝る時もぬいぐるみと一緒で「抱き枕になっています」と言う場合でも,ずっとヒトのふとんの中に寝かせておくことはやめましょう。ぬいぐるみは布団と似ていて,表は汚れても中綿まで極度に汚れることはあまりありませんが,一度も洗ったことがないはずのぬいぐるみ
なのに中綿が何度も洗った後のようにゴワゴワに凝り固まっている場合は,大量のヒトの汗を長年吸い込んでいるためと考えられます。
水分が蓄積されると生地が劣化し悪臭を放つ原因になりますので,陽の当たらない風通しの良いところで水分を飛ばすようにしましょう。「ぬいぐるみは私の留守の間に好き勝手に暴れているはずだ
」としても,ヒトのふとんではなく,専用のイスなどにゴロンさせておくのも良いかも知れません。
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適度に遊んで,ブラッシングなどでホコリを寄せ付けない・毛玉を作らない
ずっと定位置に置きっぱなしのぬいぐるみは,案外
ホコリだらけになり汚れやすいものです。
また,ホコリや繊維くずを放置していると,それが毛玉を作る原因にもなります。そうならないためには,やはり遊んであげるのが良いようです。
ウロコ状にゴワゴワしてしまうのは,毛玉ができる一歩手前です。洋服ブラシのようなもので,時々ほこりをはらってあげてください。
【掃除機を使う】掃除機でホコリを吸ってあげるのもひとつの手段です。吸い口は,ぬいぐるみ専用のものを用意してあげれば「掃除機で吸う」という
キタナイ感じがなくなると思います。いわゆる「ハボキ」のようなものは毛の中からホコリを掻き出しホコリだけを吸ってくれます。
あるいは毛が長めの丸い吸い口を買ってきて,毛先をとんがらせたりスキを入れたり,ぬいぐるみ用に自分でカスタマイズしても良いと思います。ストレートな吸い口
で直接使うと,ぬいぐるみの腕だけ吸い込まれてしまったり,その結果,生地が破れたり千切れたりという事故につながりますので注意が必要です。
【クシを使う】少し毛足が長い(大きなクマさんのように2〜3より長い場合)は,やわらかいピンのクシが良いようです。動物用のブラシはあまりおすすめしません。便利ではあるのですが,金属でできているので生地を傷めたりプラスチックの目を傷つけ
てしまうこともあります。動物の毛はまた生えてきますし皮膚を傷つけても回復しますが,ぬいぐるみの場合は,毛や皮膚が再生しませんので,生じる結果が甚大であることが分かると思います。いずれにしても,クシをムリムリ通すことはさけてください。特にハゲランス治療後のクシ使用は抜け毛を誘発させるので厳禁です。
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粘着テープのコロコロを過信しない
コロコロは掃除機も使わずに細かいゴミがたくさんとれるので便利ですが,あまり頼りすぎると,健康なはずの毛も抜けてしまうことが少なくありません。ハゲランスのページにも解説を載せていますが,ぬいぐるみの毛はベースとなる生地と摩擦だけでくっついていますので,引っ張れぱ簡単に抜けてしまいます。コロコロを使うということは毛を根こそぎ引っ張るということですから,ぬいぐるみにはかなりの負担がかかることになりますので,あまり使いすぎないことが大切です。
どれぐらいの負担がかかるのかは,オトウサンのすね毛でコロコロしてみるとよくわかります。ぬいぐるみに付着した物をなにか粘着性のもので取り除きたい場合は,短く切ったガムテープを輪にしたものを手のひらにかけて部分的に処理しましょう。この光景は,
ぬいぐるみ修理にかかわらず,洋服の直しなどでも時々ライブカメラで見ることができます。
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洋服を着せるべきかどうか
毛並みがゴワゴワになってしまうことを考えると,洋服を着せることはあまりおすすめしません。服のゴムのしめつけなどに注意してください。人間用のパンツをはかせたりすると,ゴムの締め付けが毛並みをクセ付けてしまうのです。
ただし,ぬいぐるみの性質・性格にあった適切なものであれば,汚れを防ぐという点で有効ですので,なかなかどちらがよいかという判断は難しいのですが,
上記のような理由から,当店ではあまり積極的におすすめして来ませんでした。
ただし最近「我が子のために洋服を作って上げたい」というご要望が増えています。そこで,洋服については専用のページをご用意しましたのでどうぞご覧ください。
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移動用のバック・袋の活用・ふとんの活用
どこかへ連れて行くときは,構造が簡単で持ち運びやすい袋・バックがあると良いでしょう。袋には連絡先を書い
たものを忍ばせておくと,迷子になったときなど探しやすくなります。たまやビーちゃんがお出かけするときは自分の連絡先を書いた紙を身につけています。
ぬいぐるみと一緒に寝たいという方は,枕元にふとんを置いてあげても良いのではないでしょうか。部屋がいちばん汚れるのは,ホコリが沈着する夜だと言われています。ふとんをかぶせてあげれば大敵のホコリからも守れますし,人の寝汗でじっとりすることなく,ぬいぐるみの状態も健康に保てます。
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棚に「部屋」を作る
屋根・天井のある部屋,つまり棚の中は案外居心地良いようです。ホコリよけにもなりますし,お気に入りのものを一緒においておけます。
カラーボックスのような簡単なものでよいので,ぬいぐるみ専用「居場所」があると何かと便利です。